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イベント「島の教育会議オンライン」を開催します。

12.6 更新:12/17(木)熟議の場は定員に達しました。

12.11更新:申し込みは締め切りました。


●島の教育会議とは●
隠岐島前教育魅力化プロジェクトの現在や未来について、現場の実際の様子を共有しながら参加者の方と議論・対話するイベントです。今回で4回目の開催となります。隠岐島前高校や隠岐島前教育魅力化プロジェクトについてあまり知らない方も、最近の様子を知りたい方も、幅広くご参加いただけます。

 

●概要●
隠岐島前教育魅力化プロジェクトは今年で12年目を迎えました。隠岐島前高校は2クラスを維持し、島前地域に根差した探究的な学びの場や、グローカルな学びの場の充実を目指し様々なチャレンジを続け、卒業生が徐々に島に戻り始めるなど新たなフェーズを迎えています。

一方で、現場には(相変わらず)様々な悩み・葛藤が存在しています。今回の教育会議では、隠岐島前高校が向き合い続けている様々な悩みや葛藤を共有させていただくとともに、これから向かうべき方向性を、場を開いて熟議したいと思います。

今回の教育会議は二本立て。
12月12日(土)は講演形式で、早稲田大学ラグビー蹴球部の元キャプテンであり、ラグビーU20日本代表元監督の中竹竜二さんをゲストにお迎えします。中竹さんは”コーチのコーチ”とも呼ばれ、指導者育成・教育者育成の分野でも活躍されています。
隠岐島前高校、隠岐島前魅力化プロジェクトはいま何に向き合っているのか、新しい時代に求められる「寄り添い」とはどのようなものなのかを、中竹さんとの対話を通して探っていきます。ぜひともに探究しましょう。

12月17日(木)は上記12日の内容を経て、これから私たちに出来ることは何かを深く対話・熟議する場にしたいと思っています。この日は立場に関係なく皆さんに場を開き、皆さんと共によりよい未来をつくりだす場としたいと考えています。

 

● 詳細 ●
<第一弾>”コーチのコーチ”中竹竜二さんと語る、新しい時代の「寄り添い」とは
▼日時
2020年12月12日(土)9:00~11:30

▼参加方法
オンライン会議ツール「Zoom」を利用する予定です。
お申込みいただいた方へ、ご参加方法をメールにてご案内します。

▼こんな人にオススメです
・中竹さんのお話しを伺いながら自分自身の活動を振り返りたい方
・「寄り添う」ことについて、対話・熟議したい方
・隠岐島前高校や隠岐島前教育魅力化プロジェクトの「今」を知りたい方
・地域における公教育の可能性に関心のある方
・新しい時代の教育に何が必要なのか考えたい方
・今後、島前地域での教育に関わることに関心がある方

▼内容(予定)
・隠岐島前高校、隠岐島前教育魅力化プロジェクトの現在地
・トークセッション
・質疑応答

▼登壇者
・中竹竜二(公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 理事)
・大野佳祐 (島根県立隠岐島前高校 学校経営補佐官)
・木村泰之 (島根県立隠岐島前高校 教諭)

▼司会進行
・隠岐國学習センター長 豊田庄吾

▼ゲスト紹介
・中竹竜二さん
学生時代、早稲田大学ラグビー蹴球部に所属。3年生まで公式戦出場経験がなかったにも関わらず部員の信望の厚さから、4年時にキャプテンに選ばれ大学選手権を準優勝に導いた。(後に監督として大学選手権2連覇を達成)
現在は、(公益財団法人)日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター。ラグビーやスポーツの分野のみならず、教育界においても指導者・教育者の育成に活躍されている。

<第二弾>熟議の場/中竹さんとの対話を経て、これから私たちが出来ること ※定員に達しました
▼日時
2020年12月17日(木)19:30~21:30

▼参加方法
オンライン会議ツール「Zoom」を利用する予定です。
お申込みいただいた方へ、ご参加方法をメールにてご案内します。

▼対象
・「寄り添う」ことについて、対話・熟議したい方
・今後、島前地域での教育に関わることに関心がある方

▼定員
30名

▼内容(予定)
・中竹さんとの対話を踏まえて、今後私たちに出来ることとは
・魅力化スタッフも交じっての熟議・対話

▼司会進行
・隠岐國学習センター 澤正輝

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申込みはこちらから【締切:12月9日(木)】
申込は締切ました。お申込み頂いた皆様、ありがとうございました!
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●備考
・参加方法は、12日のみの参加、12日と17日の両日の参加、のどちらかを選択できます。12日(土)の都合が合わず、17日(木)のみ参加出来るという方には、12日(土)当日の録画を事前に視聴頂けるようご案内いたします。

・中竹竜二さんは12日のみのゲストです。

・費用は、12日のみの参加、12日と17日の両日の参加どちらも無料です。

【問い合わせ】
隠岐島前教育魅力化プロジェクト/(一財)島前ふるさと魅力化財団

tel:08514-2-0310
mail:info@dozen.ed.jp (担当:中根)

【季刊誌】隠岐島前教育魅力化通信「しましま」の最新号(第六号)が発行されました

隠岐島前教育魅力化プロジェクトでは、島前三町村で取り組んでいる『教育魅力化』の取り組みを皆さまにも広く知っていただきたいと思い、平成30年10月に季刊誌『しましま』を創刊いたしました。

誌面を通じ、生徒たちをはじめ『教育魅力化』に関わっている様々な大人たちの姿や生の声・表情をお届けしたいと思っています。

そして今回、前号からしばらく時間が経ちましたが、最新号(第六号)を発行しましたのでお知らせします!

今後もこんなことが知りたい!というご希望などがあれば、是非お気軽に事務局まで声をお寄せください。
当ホームページの「ライブラリ」にも掲載していますので、今後はそちらをご参照ください。

■発行媒体:隠岐島前魅力化通信『しましま』(A3折り込み・見開き4ページ)
■発行タイミング:年4回発行予定
■発行元:隠岐島前教育魅力化プロジェクト事務局

 

最新号(第六号)

今回のテーマは「大切にしたい日常」です。これまでの“日常”が“日常”でなくなった今、“かけがえのない日常”に対する皆さんの思いを教えてもらいました。

また、第六号から3回にわたり、島前3島それぞれにスポットをあてます。
今回は「知夫」です!知夫の皆さんのお話を聞けば聞くほど、自然、人、そして日常すべてが愛おしく感じられます。

発行日:令和2年11月1日

PDF版

 

 

 

■バックナンバーは下から

創刊号

島前高校生に注目していろいろ聞いてみました!

発行日:平成30年10月1日

PDF版

 

 

第二号

”旅立つ君へ”をテーマに、卒業を控える隠岐島前高校生の声をお届けします。
その他、誌面には新企画「島前のわっ!」や生徒作品も多く掲載しています。

発行日:平成31年2月15日

PDF版

 

第三号

海士中学校1年生(当時)の大野紗矢音さんと一緒に隠岐島前高校生の声をお届けします。

発行日:令和元年5月15日

PDF版

 

 

第四号

“つなぐ”をテーマに島前高生や魅力化スタッフの声をお届けします。

発行日:令和元年10月15日

PDF版

 

 

第五号

“贈る言葉”をテーマに、卒業する島前高校生、そして彼らに向けた先生方や地域の方々の声をお届けします。

発行日:令和2年2月15日

PDF版

【知夫村】教育魅力化コーディネーターとハウスマスターを募集中

知夫村教育委員会では、この島だからこそできる特色ある離島教育をより一層推進してくれる仲間の募集を始めました。
興味がある方は、詳細をぜひご覧ください!

\\メッセージ//
知夫村立知夫小中学校は超小規模校ですが、小規模校ならではの温かな雰囲気や、島ならではの自然豊かな環境、
人口 640人という小さな島だからこそ生まれる思いやりの心、支え合う関係性など、島の魅力がつまっています!

また、知夫里島島留学では、島の子は、島では得にくい多様性を、島留学生は、都会ではできない少人数かつ
ローカルに根付いた学びを体感します。

知夫村はこれからの島です。小さな離島で、大きな挑戦を一緒にすることに興味のある方はぜひご連絡ください。

《知夫村情報!》令和 2 年 10 月 1 日現在
・島で唯一の学校、知夫村立知夫小中学校(小中一貫校)を起点に、教育を軸とした地方創生に尽力。
・現在、全9学年あわせて40名。
・島留学とは、島外から小中学生を募集し、寮で生活しながら知夫村の小中学校に通ってもらう制度で、
平成29 年度より島外からの離島留学生の受入れを開始し、今年度は8名の島留学生が寮から学校へ通学。

教育魅力化コーディネーター

   人口640人の島で唯一の知夫小中学校。4年前には、島外から小中学生を呼ぶ、島留学もスタートしました。
   島留学の運営や学校の授業サポートなどを通して、仲間や学校とともに知夫村の教育魅力化を進めてくれる想いのある人
   を探しています。
 
   ▶ 知夫村役場ホームページ(教育魅力化コーディネーター)
 
 

ハウスマスター

   人口640人の島で、島留学生(小・中学生)が住む寮で、島留学生の生活・活動のサポートや寮の運営に
   携わる仕事です。
   知夫村は、まだ島留学がスタートして4年目、最高な仲間と共に、島留学創成期を一緒につくりましょう!!
 
   ▶ 知夫村役場ホームページ(ハウスマスター)
 
 

【WEB】日経DUALに記事が掲載されました。

 

働くママとパパを支えるWEBメディア「日経DUAL」に、隠岐島前高校の挑戦が取り上げられました。
(2020年10月23日)

「当たり前」のルールを変えるため立ち上がった生徒たち。
その一連の経緯、そして制服規程変更を通してみえたきたものについて、
隠岐島前高校・学校経営補佐官の大野が話しました。

女子も学ラン、男子もスカートOK 島根の高校の挑戦
– 制服の「男子用」「女子用」表記を撤廃。発案は生徒だった。その背景とは? –

 

▶ 日経DUAL記事(※有料会員限定の記事です。)

 

 

教育魅力化コーディネーター・学習センタースタッフ募集中

2021年4月から一緒に働く「島前教育魅力化コーデネーター」「隠岐國学習セタースタッフ」そして「長期インターン」の募集を開始しました。

ともに挑戦し続ける、頼もしい仲間を探しています。

 

「島前教育魅力化コーデネーター」「隠岐國学習セタースタッフ」に応募する

経験を問わず、自分の持っているものを思いっきりぶつけて仕事ができるような人を募集しています。

仕事の詳細や募集要項は採用ページからご覧いただけます。

各求人メディアでも紹介いただいていますので、よろしければご覧になってみてください。

 

「長期インターン」に応募する

プロジェクト全般のサポートをしてくれる長期インターンを募集しています。

過去には学生だけでなく、社会人経験のある方もインターンとしてご一緒しています。

仕事の詳細や募集要項は採用ページからご覧いただけます。

 

採用に関する詳しい話を聞く

スタッフがざっくばらんに仕事や暮らしについて話す、ゆるやかなオンラインイベントを開催します。

参加してくださるみなさまからの質問も受け付けます。よろしければお気軽にご参加ください。

詳細は下記よりご覧いただけます。

2020/10/23 開催「今スタッフと話す、仕事・暮らし・教育のこと

 

今後の募集情報を受け取る

今は応募できないけれど、ゆくゆく働くことを検討してみたいという方には、求人に関するお知らせをお送りさせていただきます。

登録フォームより必要事項をご記入ください。

 
よいご縁がつながることを、スタッフ一同楽しみにしております。
ご応募、お待ちしております。

【WEB】ritokei(リトケイ)に海士町と知夫村の島留学体験談が掲載されました。

 

ウェブ版リトケイ(旧:離島経済新聞)に、海士町そして知夫村の「島留学」の体験談が掲載されました。
小学生から中学生を対象とした、各町村の特徴ある「島留学」。
体験談を読んでいただき、どんな様子かぜひ知っていただきたいです!

 

【海士町】 子どもは「自信」、親は「幸せな時間」を得た。海士町の「親子島留学」体験談【離島留学への道】

海士町で2017年から開始した小・中学生の親子を対象とした「親子島留学」。
今回、2019年に二人のお子さんと親子留学を体験したお母さんへのインタビューが掲載されました。
親子にとって海士町が第二の故郷となるまでの1年間、ぜひお読みください!

▶参照サイト: ritokei(リトケイ)_2020.9.30

 

 

【知夫村】 島の人々と寮生活に学んだ生きることの基本。「知夫里島島留学」体験談【離島留学への道】

知夫村では2017年度から小学校5年生~中学校3年生を対象とした「知夫里島島留学」を開始。
島留学生たちはハウスマスターの元で寮生活を送ることになるのが特徴になります。

今回は、中学2~3年で留学した元留学生の体験談と、知夫村教育委員会の担当者のお話が掲載されています。
親とは離れて過ごす寮生活。島留学生たちにとってどんな期間になったのかうかがい知ることのできる記事になっています。

▶参照サイト: ritokei(リトケイ)_2020.10.5 

 

 

【WEB】greenzに記事が掲載されました。

新型コロナウイルス感染による混乱が生まれた中での隠岐島前高校の様子が、ウェブマガジン「greenz」で紹介されました。
隠岐島前高校と隠岐島前教育魅力化プロジェクトが、1ヶ月間チームとなって動き続けた様子が良く伝わる記事になっています。
ぜひお読みください!

ウェブマガジン「greenz」

「コロナ禍の社会を牽引するのは、こんな小さな学校かもしれない。わずか1ヶ月で全生徒へのオンライン授業配信を実現した島根県立隠岐島前高校に見る、自律分散型意志決定の可能性」

 

「隠岐島前高校教育魅力化プロジェクトはどのように緊急的なオンライン対応を実現できたのか?」〜オンラインイベントレポート〜

新型コロナウイルスの感染拡大により、全国の多くの地域で学校が休校になりました。
前代未聞かつ先行きが見えない状況のなか現場は対応に追われ、先生方は生徒のために試行錯誤を重ねてこられたことと思います。
そうしたなか、隠岐島前高校では地域とスクラムを組んでコロナに立ち向かい、緊急のオンライン対応を実現しました。
その取り組みを全国の同志と共有するべく、5月3日にオンラインで共学共創の場を設けました。その様子をライターの笹原風花さんにレポートしていただきました。

 

変化の激しい時代を生きるのは、私たち

 

取り組みについて発表したのは、隠岐島前高校の学校経営補佐官であり、教育魅力化プロジェクトのプロジェクトリーダーでもある大野佳祐さん。
冒頭では、「大変な時期を乗り越えてきた皆さん、本当にお疲れ様です。子どもたちはもちろん、先生方や関係者の皆さんのストレスも相当なものだと思います。僕の話やこの場が、悩んでいらっしゃる方、孤立している方にとって、何かしらのヒントや励みになれば幸いです。また、僕自身も皆さんから学ばせていただきたいと思っています」と挨拶をしました。

自己紹介に続き、大野さんが紹介したのが、「今年から少し変えることにした」という島前高校のオープンスクールで参加者(中学生)に伝えている次の文言です。

皆さんがこれから予想される変化の激しい時代を生き抜くためには、主体的に課題を見つけ、多様な人々と協働しながら答えのない課題に粘り強く向かっていける力を着実に身につけていくことが必要です”

「主語を“皆さん”から“私たち”に変えようと思います。次世代ではなく自分たち自身が変化の激しい時代を生きていることを、今回のことで身に染みて感じています。3月になるまでは、感染拡大がここまで進むとは予想していませんでした。正直、楽観的に捉えていました。感染拡大は東京中心で、ゴールデンウィーク頃には収束しているだろうな、と。しかし、たった数ヶ月で世界は大きく変わってしまいました」

 

生徒が学校にそろわない状況に備える

続いて、現在までの島の状況や学校の対応の概要が紹介されました。

「海士町は人口約2,300人、高齢化率40%の離島で、人工呼吸器は一つもありません。地域唯一の高校である島根県立隠岐島前高校は、寮に暮らす島外生が約6割(58.4%)、自宅から通う島内生が約4割(41.6%)で、島外生は長期休暇期間は実家に帰省しています。町としては、春休みに帰省している島外生の帰島が、感染拡大(ウイルス流入)の最大のリスクであるということになりました。

とはいえ、学校としては生徒が帰ってこないことには授業を始められません。当初は、島外の施設で健康観察をして安全が確認されてから帰島するという話もありましたが、島内の施設で健康観察(隔離)した後に日常生活に戻れるよう準備することになりました。

健康観察期間は、島の宿泊施設の協力を得て、部屋を提供してもらえることになりました。県教委からは、寮で受け入れられないのかと問い合わせがありましたが、万一、寮で感染者が出れば、90人くらいの寮生が濃厚接触者になり、島根県の医療崩壊を招いてしまう、と申し上げました。なお、宿泊施設だけではまかない切れずに、一部の生徒は寮の4人部屋を個室にするなど工夫しました。

島外に帰省中だった生徒のうち26人(全生徒の16%)が、島には戻らず自宅に残ることを選択しました。その結果、約4割が学校の教室(島内生)、約4割がホテルもしくは寮の個室(帰島して健康観察期間中の島外生)、約2割が自宅待機(帰島しなかった島外生)…という状況で新年度を迎えることになりました。そこで、新年度の授業開始までの3週間で、全生徒のWi-Fiや端末の環境を調査し、環境が整っていない生徒に対してはSIMカード入りのiPadを配布してオンライン環境を整える…ということを行いました」

 

自宅待機の生徒に向け、オンライン授業を配信

さらに、改めて時系列でこれまでの流れが示されました。

「2月末に全国の学校に休校要請が出されましたが、島根県の県立高校は休校せず、2月は通常通りに授業を行いました。卒業式も、卒業生と保護者と教職員のみの参加という縮小版でしたが実施しました。

3月中旬になり、首都圏で感染拡大が進み、休校対応が大変だという話が聞こえてきたので、3月15日〜20日にかけてClassiを使って生徒の端末・Wi-Fi環境の調査をしました。尋ねたのは、8:30〜17:00の時間帯に使えるカメラ付き端末があるか、Wi-Fi環境はあるか…ということでした。興味深かったのが、自宅にWi-Fi環境はないけど、スマホのギガを増やして対応している…という生徒が4割ほどいたことです。また、わからない、という回答も2割くらいあり、意外と自宅のインターネット・端末環境を把握していないのだということも発見でした。

ここから、怒涛の動きが始まりました。環境が整っていない島外(自宅待機)の生徒に対しては、Wi-FiルーターやSIMカード入りのiPadを送付して、オンラインで授業が行える環境づくりを進めていきました。

4月7日、最終的には全県一斉に休校なしで新年度がスタートしました。始業日は地域ごとに判断をさせてほしいと再三訴えましたが、それは叶いませんでした。この時期はまだ帰島した島外生の健康観察期間だったので、始業式後1週間は自学自習としました。5日間の経過観察で感染リスクは70%程度下がるということで一旦は5日間でホテルから寮に戻したのですが、当然ながら地域住民から不安の声があがり、健康観察期間は2週間となりました。もし、帰省中の島外生が一斉に帰島していたら宿泊施設が満室になってしまっていたはずなので、自宅待機という苦渋の判断をした26人には感謝しています。みんな、ファインプレーでした。

一方、新入生については来島を待ってもらい、4月9日にオンライン入学式を実施しました。その後、11日を目指して来島してもらい、来島後は同じように宿泊施設で2週間の健康観察期間を送りながら自学自習してもらいました。新入生は全員が来島してくれたおかげで、一斉対応ができたので、まさに英断だったと思います。

自学自習期間中の4月10日前後には、教職員向けのZoom研修を行い、生徒とも試験的にZoomでつなぎ、使い方の練習をしました。そして、13日からオンライン授業配信をスタートさせました。試行錯誤の連続でしたが、そのなかで知見がたまりつつあり勝負ができそうだというときに、島根県内でクラスターが発生し、20日から県立高校は一斉休校となってしまいました。押し切って授業を続けようかという話もあったのですが、それまで登校していた島内生を自宅待機にせざるを得ず、ここは落ち着いて守備固めをしようということで、オンライン配信は一時休止。今度は島内生への端末配布の準備に取りかかりました。

こうした対応の経費は、金額を申し上げるのが憚られるほどにはかかりました。大きなものとしては宿泊施設の費用がありますが、Wi-Fiや端末の環境整備は30万円ほどでした。これらの費用の多くは、島前3町村からなる地域の財団に負担していただきました」

 

改めて見えた島前の強み

続いて話題は、この対応を支えた「強み」へと移りました。

「今回の一連の対応を通して、改めて自分たちの強みが見えてきました。まずは、学校と地域のコンソーシアムに10年の歴史があること。地域と学校とが一丸となって戦うことができました。また、校長、教頭、学校経営補佐官という学校経営チームが、役割分担をしつつ密に情報共有した結果、とても良い仕事ができたと思っています。

ICT環境としては、従来からSIM対応のiPadが90台導入済みだったこと、若干弱いものの校内にWi-Fi環境が整備されていたこと、ポートフォリオ入力のために生徒のBYOD(Bring Your Own Deviceの略)もトライ済みだったことが挙げられます。さらに、宿泊施設との調整など遊軍的に動いてくれたコーディネーターや学習センタースタッフの存在も大きかったです。特に、学習センターのICTディレクターは大活躍してくれました。SIMさえ整えればWi-Fiがなくても既存のiPadが使えることを指摘してくれたのも彼ですし、SIMカードが整うまではWi-Fiルーターをレンタルして自宅にWi-Fi環境のない生徒に配布したり、各種料金プランを検討したり、教員チームが授業をオンライン配信する際に撮影部隊のローテーション配備をしたりと、彼の貢献は本当に大きかったです。

また、僕はこれを“シン・ゴジラ現象”と勝手に呼んでいるのですが、使えるものは何でも持ってこーい!…という感じで、先生たちがやってみよう感にあふれてノリノリになれたのは、とても素晴らしかったと思います。異動してきたばかりの先生は、最初は勢いに圧倒されたかと思いますが、良い意味で巻き込まれて一緒になってテンションを上げていってくれました。授業をオンライン配信するとなったときにも、反対する人は一人もいなくて、これぞ島前高校の底力と思い知らされました。

管理職の、よくわからないけどできるの?…と言いながらも進めさせてくれた懐の深さもありがたかったです。校長も教頭もZoomを使ったことがなく、どういうものだかわからないなか、僕たちを信じて意志決定してくれたことには感謝しかありません。県教委とも交渉してくださり、授業が再開しても学校に来られない生徒がいるという状況を踏まえて、Zoomで顔が確認できたら出席扱いとする、というところまで漕ぎ着けました。

そして、何よりも先生たち。今年から、教育活動における行動指針を、生徒・教職員共通にしました。また、“気づく・考える・話し合う・実践する/巻き込む・振り返る”という生徒に求める島前スタイルを、先生たちにも、もちろん僕自身にも、求めました。その結果、誰一人と自席に座っていないこの写真のように、職員室の至るところで雑談が生まれるようになりました。Zoomの使い方の相談や、置いていかれる生徒が出てしまうんじゃないかという議論が、ここそこで交わされていました。僕はそれを見て本当にうれしく思いましたし、心動かされました。大変な状況なんだけど、それを先生たちが楽しそうに乗り越えようとしている姿は、すごく島前っぽいなと。みんなで一緒になって取り組んだことで、本当にいろんなことに気づかされました」

「とはいえ、うまくいかないこともたくさんあった」と大野さん。苦笑しながら、こう続けました。

「オンラインでの授業配信ははじめてのことだったので、生徒にはフィードバックちょうだいねとお願いしていたのですが、めちゃくちゃダメ出しされました(笑)。撮影している人が揺れていて酔った、黒板が見えない、先生の声が聞こえない…と、ネガティブコメントばかりで。その都度、職員室ではクソ〜とか言いながら改善しようと試行錯誤していました。

面白かったのが、アイツ授業中寝てることが多いよな、という生徒が、先生が言ったことを積極的にチャットで書き込んだり、教科書が手元にない生徒(自宅待機中の島外生)がいたら教科書の該当ページを撮ってLINEで送ったりと、ファシリテーター的に動いてくれたこと。生徒の意外な一面が見えたこと、生徒とリアルとは異なるつながりをもてたことも、オンラインに挑戦した副産物だったと感じています」

 

大事なのは、大人自身が思考や行動を変えること

最後に大野さんは、冒頭で紹介した文言を、再び主語を変えて、「忘れてはいけないこと」として提示しました。

子どもたちがこれから予想される変化の激しい時代を生き抜くためには、主体的に課題を見つけ、多様な人々と協働しながら答えのない課題に粘り強く向かっていける力を着実に身につけていくことが必要です”

大人たちがこれから予想される変化の激しい時代を生き抜くためには、主体的に課題を見つけ、多様な人々と協働しながら答えのない課題に粘り強く向かっていける力を着実に身につけていくことが必要です”

「いろんな障壁があるけれど、僕たち大人自身がこうした姿を子どもたちに見せていかないといけないなと感じています。最初から自転車に乗れた人なんていません。転んでも転んでもめげずに乗り続けたから、自転車に乗れるようになるんです。誰しもこの素質を持っているはずなのだけど、大人になり社会的にいろんなものを背負うことで、諦めてしまうようになる。でも、生徒たちにこうなってほしいと願うのであれば、僕ら自身が思考や行動を変化させていかないといけない。今回のことを通して、そう気付かされました。

ここに参加された皆さんには、明日から何をするか、という問いを持ち帰ってほしいと思います。僕たちも、ゴールデンウィーク明けに向け、想定される状況に合わせたシナリオをいくつか準備しています。休校になっても授業ができるところまで来ているので、授業時数としてカウントされるかどうかではなく、生徒のためにできることは何かを考えてやっていこうと思っています」

この後、参加者による質疑応答が行われ、本編終了後も多くの参加者が残り、大野さんと意見を交わし合っていました。なお、この後、ゴールデンウィーク明けも休校が続くことが県教委より発表され、島前高校ではオンラインで授業を展開することとなりました。詳細は高校のホームページなどで発信していきますので、そちらもご覧ください。

「魅力化オンライン対話型説明会」を実施します。

先般お知らせいたしました通り、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため6月11・12日に予定していた通常視察・特別視察は中止とさせて頂きます。
代替として「魅力化オンライン対話型説明会」を実施いたします。

例年、多くの方々に視察にお越しいただき、島前地域、隠岐島前高校、そして当プロジェクトのことを知っていただきました。心より感謝申し上げます。
今年も本来であれば多くの方々に魅力化のことを知っていただく機会を作りたいのですが、離島における感染症拡大のリスクは甚大であることから、ご来島いただいての視察はご案内することができません。
実際の様子を見ていただくことが現場の熱感をお伝えできる一番の機会ではありますが、オンラインで行うことによって、隠岐島前高校・当プロジェクトの話を聞いてみたいという方のご希望にお応えできればと対話型説明会を実施する運びとなりました。

これまでご来島頂くことが難しかった方にも、是非この機会に私たちの取組についてお伝えできる機会になればと考えております。

詳細は下記の通りです。

 

【日時】
6月11日(木) 14:00~16:00

【内容】
魅力化プロジェクトについての対話・質疑
※事前に配信する魅力化プロジェクトについてのプレゼン動画をご視聴いただきます。(約60分を予定)

【講師】
隠岐國学習センター センター長 豊田庄吾

【料金】
10,000円(税込)/人
※学生様におかれましては、5,000円(税込)/人で対応させていただきます。
※料金は前払いとなります。受付確認メールが届いてから10日以内にお支払いください。
※料金の支払い後の返金はいたしませんので予めご了承ください。

【定員】
20名

【確認事項】
・複数団体の合同説明会とさせて頂いております。
・参加申込数が定員に達した場合、やむを得ずお断りすることがございます。最大限の対応に努めておりますが、予めご了承ください。
・事前にメールにて配信する魅力化プロジェクトについてのプレゼン動画をご視聴ください。(約60分を予定)
・下記の資料についてお読みいただくことをお願いしております。
平成26~30年度 隠岐島前高等学校 新魅力化構想
第3期 隠岐島前教育魅力化構想「意思ある未来のつくりかた」

【お申し込みについて】
以下の視察お申し込みフォームより、ご登録ください。なお、お申し込み期日は5月18日(月)とさせていただきます。

「魅力化オンライン対話型説明会」申し込みフォーム

6月視察中止のお知らせ

6月11~13日に予定していた通常視察および特別視察は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ご来島いただいての実施は中止といたします。

代替として魅力化プロジェクトの説明動画をご視聴いただいた上で、オンラインでの質疑や対話ができるプログラムを検討しております。
詳細につきましては、お知らせにて5月上旬頃に別途お知らせいたします。

イベント「教育をシゴトにして生きるには?002」を開催します。

当プロジェクトのスタッフである大野佳祐が出張した先で、さまざまなかたちで教育の仕事をしている人に話を聞かせてもらうトークイベントを開催します。

第2回目のゲストは、さまざまな地域をフィールドに学ぶ「さとのば大学」の信岡さん。

話を聞くだけというよりも、集まったみなさんとざっくばらんに話す時間にできたらと考えています。「先生以外の教育への関わり方ってあるの?」「日本の教育改革に貢献したいんだけど、いったいどうしたらいいんだろう」と思っている人も、すでに教育に関わっている人も、ただ一緒に飲みたい人も。お気軽にどうぞ!

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教育をシゴトにして生きるとは? 002
さとのば大学 信岡良亮さん

日時:2019年12月15日(日)10:00-12:00
場所:EIJI PRESS Base
東京都渋谷区恵比寿南1-9-12 ピトレスクビルB1F
会場は英治出版のシェアスペースをお借りします。
参加費:1,000円(当日現金支払)

詳細・お申し込みはこちらからお願いいたします。

イベント「教育をシゴトにして生きるには?001」を開催します。

当プロジェクトのスタッフである大野佳祐が出張した先で、さまざまなかたちで教育の仕事をしている人に話を聞かせてもらうトークイベントを開催します。

第1回目のゲストは、ディスカバ!の今村亮さん、桜美林大学の高原幸治さんです。

話を聞くだけというよりも、集まったみなさんとざっくばらんに話す時間にできたらと考えています。「先生以外の教育への関わり方ってあるの?」「日本の教育改革に貢献したいんだけど、いったいどうしたらいいんだろう」と思っている人も、すでに教育に関わっている人も、ただ一緒に飲みたい人も。お気軽にどうぞ!

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教育をシゴトにして生きるとは? 001
ディスカバ! 今村さん・桜美林大学 高原さん

日時:2019年11月6日(水)19:00-21:00
場所:桜美林大学新宿キャンパス 南棟3F JS304
アクセス https://www.obirin.ac.jp/access/shinjuku/
参加費:1,000円(学生無料/当日支払)

詳細・お申し込みはこちらからお願いいたします。

島前教育魅力化コーディネーターの募集を開始しました!

次年度から一緒に働く【島前教育魅力化コーディネーター】の募集を開始しました。

ともに切磋琢磨していける、頼もしい仲間を探しています。

また、現在募集していない職種で募集を開始した場合に通知を受け取れるメーリングリストもご用意しています。お知り合いでよい方がいれば、またはご自身が!という方もご登録・ご応募お待ちしております。

詳しくは採用ページ、または求人サイトSMOUTよりご確認ください。

朝日新聞(島根県版)の特集で隠岐島前教育魅力化プロジェクトのリーダーが紹介されました!

5月5日付の朝日新聞(島根県版)の特集「しまねの人」に隠岐島前教育魅力化プロジェクトのリーダー、そして隠岐島前高等学校の学校経営補佐官である大野佳祐が紹介されました。

ライブラリに掲載していますので、ぜひご覧下さい。

まちづくり甲子園2019の参加校・参加者の募集を始めました

今年度も隠岐島前高校では「まちづくり甲子園 -glocal olympic- 」を開催いたします。
下記の通り、参加校および個人での参加者を募集しますので、奮ってご応募ください。

【実施概要】
●日程
令和元年7月13日(土)~15日(月・祝)

●対象・人数
高校生対象。隠岐島前高校10名程度、全国から15名程度を予定しています(各校からの人数を制限する可能性があります。中学生の個人参加も可能です。お気軽にお問い合わせください)。

●会場
隠岐島前高校および隠岐國学習センター

●募集期間
4月26日(金)~5月31日(金)消印有効(校内は6月21日(金)締切)

【詳細ページ】
詳細およびエントリー方法は下記の高校ホームページをご参照ください。
隠岐島前高校ホームページ

〒684-0404 島根県隠岐郡海士町福井1339 一般財団法人島前ふるさと魅力化財団 TEL 08514-2-0310 FAX 08514-2-0133

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