A. 私と魅力化との出会いは、2014年12月に開催された「島の教育会議」に参加したことです。冬の日本海の荒波でフェリーが欠航してしまい、オンライン開催で画面越し(しかも体調不良で頭がぼーっとしていた)にもかかわらず、私の心は鷲掴みに。それは、離島という一見教育資源も人的資源も何もかもが都会に比べたら全然なさそうな場所なのに、これからの持続可能な社会をこの辺境から作っていくんだぜという登壇者の方の持つ圧倒的な熱量を感じ、そこに強く共感したからです。
島前地域に知り合いが誰ひとりいない中で移住することは、当時の私にとってとても勇気がいることでした。でも、人生一度きり、面白いと心から思えたことにチャレンジしてみたい!と一念発起し、魅力化プロジェクトに飛び込みスタッフとなりました。
それからはや7年。財団の総務経理、隠岐國学習センターのスタッフ、島前高校のコーデイネーターを経験させてもらいました。
プライベートでは私と同じIターンの男性と結婚し二児の母親となり、現在二度目の育休をいただいています。来島時には結婚するつもりなど全くなかったので、まさかこんなに根を下ろすことになろうとは、自分が一番びっくりしています。
Q. 財団で働く(財団に関わる)理由を教えてください。
A. 変わり続けることが面白いから。
名前の通り「魅力化」し続けるプロジェクトのため、組織の体制もカルチャーも事業も、私が入社してからも変化し続けています。学習センターの授業内容、島前高校の授業、地域の方との関わり方。例を挙げればキリが無いくらい、前例踏襲・前年踏襲で進めることはほぼありません。
そもそもの目的に立ち返ったり、時に目的さえ更新しながら新しい形に更新し続けています。時にそのプロセスは大変さも伴いますが、自分が思いもよらない視点や考え方に出会い、世界が広がる瞬間が私はとても好きですし、スタッフのみんなや関わる人たちと一緒にあーだこーだ言いながらより良いものを作っていくのが何よりも楽しいです。
これからもそんな瞬間を積み重ねながら、島前地域の教育をより面白く魅力的にしていく一員であれたらと思っています。
Q. 今回のキャンペーンや、財団の活動そのものに対する期待など何かメッセージがあればお願いします。
A. 島前教育魅力化プロジェクトが始まって10年。
私のように子供を持つスタッフが育児休暇を取らせてもらえるくらいに、組織は少しずつ強くなってきています。7年前には考えられなかったことで、とてもありがたいことです。そして、20名足らずのスタッフが、現場でさまざまな試行錯誤を重ねながら日々奮闘しています。
一方で、私たちの人件費は国の予算頼みの状況で自分たちで自立する体力は今はありません。さまざまな縁があってこのプロジェクトに関わることになったスタッフが長く続けられることは、島の持続可能性を高めるためにもとても重要なことだと思います。 この10年で培ってきた島前地域の魅力化のうねり、多くの地元や島外の協力してくださる方々との繋がり、私たちへの期待や応援、そうしたものを途絶やすことなく繋ぎ進化し続けていきたい。そして、この辺境の離島の進化は、人口減少を迎えた日本の新しいコミュニティのモデルになりえると信じています。
ただ、まだまだ私たちには力が必要です。仲間が必要です。どうかあなたの力を貸してもらえませんか。仲間になって一緒にわいがやしませんか。キャンペーンへのご参加、心からお待ちしています!
A. 静岡県浜松市出身の私は、「いずれ教育の道へ」そう思いながら働いていた社会人5年目、隠岐島前教育魅力化プロジェクトの取り組みを知りました。「離島で教育?」「教育で地域が元気になる?」とてもチャレンジングでエキサイティングなんだ!と思い、2014年8月にスタッフとして飛び込みました。
その後、隠岐國学習センタースタッフ(写真1番目↓)、知夫村教育魅力化コーディネーター(写真2番目↓)を経て、島前教育魅力化コーディネーターになりました。現在は、高校に席を置きながら、最高な仲間たちと隠岐島前地域の教育の魅力化を推進し、チャレンジングでエキサイティングな毎日を過ごしています。
Q. 財団で働いてみて、どうですか?
A. 隠岐島前地域が進める、教育を始めとした「魅力化」は、ゴールがない物語(プロセス)だと思います。毎年「今年は勝負の年だ!」と言ってスタートしています。
うまくいかないことがあったりしても、いろいろな方と喜べて、生徒や先生、仲間と感動し合える毎日をこんなにも過ごせる仕事って、他にあるのでしょうか?この仕事が好きたまりません。
Q. 今回のキャンペーンを通じて、みなさんにメッセージをどうぞ!
A. この楽しくてやりがいのある物語づくりを、いろいろな方と手を取り、共に創っていきたいと思います。ぜひとも、応援をお願いいたします!!
私自身は、活動を進める当事者の一人として、これまで以上に邁進して参ります。共に楽しみましょう!