子どもたちが人間力を養い、磨き続けられる場所。隠岐島前高校の魅力とは?(マンスリーサポーターキャンペーン)
隠岐島前高校生徒 保護者表 雅子(おもて まさこ)さん
本日は、今回のキャンペーンでマンスリーサポーターとなっていただいた島前高校生の保護者である表さんに、お子さんが隠岐島前高校に入学を決めたきっかけや、高校に通い始めたお子さんの様子についてお話をうかがいました!
隠岐島前高校の魅力とは?
Q. まずは表さんのことを教えてもらえませんか?
A. 表雅子(おもてまさこ)と申します。島前高校2年生になる息子がおります。18年前に結婚をしてから夫の母国であるブータンに拠点をおいていましたが、息子が隠岐島前高校に入学するタイミングで、夫をブータンに残し、小学校5年生の次男を連れて一時的に日本に戻ってきました。
Q. 島前高校のことはどのように知ったのでしょうか?
A. 海士町を知る前から島前高校のことは知っていました。一番最初に知ったのは確か塾で使っている「ほぼ日手帳」がきっかけでした!その他にも島前高校はメディアに取り上げられることも多く、普段から情報が目に留まる機会が多かった印象です。
Q. 島前高校に入学を決めたきっかけやポイントは何でしょうか?
A. そうですね、もともと息子にはどこかのタイミングで日本で学ばせたい想いはあって、大学からかなと考えていました。ただ、息子は日本語でのコミュニケーションは取れますが、読み書きがほとんどできない状態ではあったので、そこがハードルにならない環境、彼の良さが活かせる環境が重要だと思っていました。もっと言えば、ただ日本という環境に身をおくのではなく、人間力を養い、磨き続けられる場所が必要であると感じていました。
そんな中で、島前高校のカリキュラムの一つである『グローバル探究』でブータンに来ていた島前高校の生徒たちと接触する機会があったのですが、その子がとても活き活きしていたのが本当に印象的で!
何事にも物怖じせず挑戦していく姿勢に感銘を受けて、息子たちにもこういう場で学ばせたいと感じました。
また、日本に一時帰国した時に、息子を連れて海士町に遊びに行ったことがありました。その際に島前高校の生徒さんが寮を案内してくれたのですが、外部の人に対するコミュニケーション能力の高さに息子も大変魅力を感じたようで、そのまま入学を決めました!さまざまな接点やタイミングが重なった結果だったと思います。
Q. 島前高校に入学して、息子さんの様子はいかがでしょうか?
A. とても楽しそうですよ!勉強面では苦戦することもまだ多そうですが、それは想定内です!それよりも、そういった困難を乗り越える力をつけて欲しかった。「困ったときにはヒトの力を借りて、なんとかしてみなさい」と息子には伝え、鼓舞しています。
島前高校に加えて、学習センターでも学習面のサポートをしてくれますし、何より生徒同士での教え合いも頻繁で、生徒たち自身が能動的にアプローチすることが重要視されている環境だなと感じています。だからこそ、私自身も思いっきり息子を送り出していけるなと!
また、勉強面だけでなく、息子は寮での生活や先輩方とのコミュニケーションが楽しくて仕方ないみたいです。弱音の一つや二つ連絡してくるものかなと思っていましたが、一度も「辛い」という言葉が出てこないので、息子らしく過ごせているのかなと想像しています。
学校という特定の場所だけでなく、自分と異なる人たちと共同生活ができ、地域の人たちとも気軽に接触できる環境も、彼を形成しているのかもしれないと大変魅力に感じています。
保護者である私がサポーターとして関わる理由とは?
Q. 島前高校を卒業した後、息子さんにはどのような姿を期待しているでしょうか?
A. これからの時代を生きていける子に育ってくれることを期待しています。高校、大学を卒業した後に「どんな会社に入ってほしい」とか「どんな職業についてほしい」といったことはあまり気にしていないです。それよりも、息子(子どもたち)自身が「どんな自分であるか、ありたいか」をきちんと見出し、何をすれば「自分のことを理解」できて、「自分らしく生きられるのか」を学んでいってほしいと願っています。
島前高校そして海士町には、そういった「自分を生きる力」「個性を磨く力」を育むために必要なフィールドが転がっていると思いますし、自分自身もそれを見届けていきたいです。
Q. 島前高校や財団について、もっとこうなったらいいなと思うことはありますか?
A. 今回、マンスリーサポーターになった理由の一つでもあるのですが、島前高校や財団が取り組んでいることについて、もっと見れる・知れる・話せる機会があると良いなと思っています。学校や教育カリキュラムに魅力的なものも多く、熱量もあるからこそ、これまで実施した授業についての結果報告だったり、どのような方が講義を行う予定なのかといった事前告知など、前後の情報も含めて、点ではなく線で情報が知れるといいなと感じています。
特に保護者の目線でお話をすると、「子どもたちに◯◯のような教育やカリキュラムを提供してほしい」といった子ども中心の要望というよりは、「子どもたちを取り巻く環境(人や場)がどのようなものなのか」を知れる機会を求めていますね。今回マンスリーサポーターになったことで、そういった情報を気軽に知ることができればいいなと期待しています。
Q. 最後に今回のキャンペーンへの応援メッセージや財団の活動へ期待することをお伺いできますでしょうか?
A. 今回のようなインタビューも含めて、こういった場を積極的につくってくださる熱量や、常に新しいことに挑戦しようとしている姿勢をとても魅力に感じています。
私自身子育てをする上で、自分の年齢や価値観だと足りないものが沢山あると感じています。ですが、海士の人たちはその足りないモノを持っている方々が本当に多い。自分で考え実行し、困難を乗り越えて、新しい世界をつくっていく力を持っている人がいると感じています。
また、学校では一方通行になってしまうような発信も、財団の立場だからこそ双方向にしていけることもあるのではないかと思っているので、今回のマンスリーファンディングも成功させて、たくさんの島の人たちとつながる場を提供してくださることを期待しています。頑張って欲しいです!一緒にコミュニティを広げていきましょう、応援しています!