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子どもを安心して預けることが出来る信頼感こそが島前高校の最大の魅力(マンスリーサポーターキャンペーン)

隠岐島前高校保護者吉田 雄一郎(よしだ ゆういちろう)さん

本日はその中でも、1週間前にお子さんが本校を卒業された、島外生保護者の吉田雄一郎さんからいただいた応援メッセージをご紹介します!

大きな期待と、島外にいても共創への想いを持ってくださることに、心から嬉しく思います。この想いに応えるべく、より一層、島前の教育魅力化を進めて参ります!


この完璧ではない学校は未完であることをチャンスにし、日々様々な変化をしていくことが出来る稀有な存在

Q. 隠岐島前教育魅力化プロジェクト(以下、財団)との出会い(接点)や、現在の関わり方について教えてください。

A. 島前高校生の保護者です。正確には島前高校を2022年に卒業した卒業生の保護者ということになります。

息子の中学校生活は順風満帆といえるものではありませんでした。これから高校生になりやがて大人になっていく彼に、どんな未来への道筋を見せてあげることが出来るのか、中学校卒業後の進路選択は親として大いに悩む問題でした。

基礎的な学力が重要である事は言うまでもありませんが、社会問題が多様化し目まぐるしいスピードで変化していく未来において、どのような力が「生きていくための力」となりえるのでしょうか。

逆境をチャンスととらえ改革により生き残った海士町。全国各地からタ様な価値観を持った生徒が集い、共に学び、暮らす島前高校。この島前地域には人が社会とかかわりながらよりよい未来を共に築き上げていくための学びの場が広がっていました。

中学3年生の6月、地域みらい留学フェスタ2018東京会場にて島前高校の学校説明に参加し、息子は直感的にキラキラと輝くような楽しさを感じ、親としては一つの理想像をそこに見出し、島前高校への進学を強く決意したのでした。

 

Q. 島前高校の魅力について教えてください。

A. メディアに多数取り上げられる海士町の島前高校は、果たして誰もが満足する完璧な学校だったでしょうか。少なくとも私の答えは、いいえ、でした。いろいろな意味において島前高校よりも欠点の少ない学校は日本全国に多数あるのだと思います。ただ、島前高校以上に変化に対応する力がある学校が存在するのだろうか、と考えるとこの完璧ではない学校は未完であることをチャンスにし、日々様々な変化をしていくことが出来る稀有な存在であることに気づかされました。

コロナウイルスの拡大は学校生活に多大な影響を及ぼし、新入生は4月に入島することもままならずホテルにて2週間の隔離生活を余儀なくされ、生徒の学びの機会が奪われる事態が眼前まで迫る中、学校関係者や地域の皆様の多大なる力添えがありオンライン授業への切り替えやコロナ禍に対応した学校運営をしていただけました。学校や地域内では表に出ることのない膨大な話し合いが行われたであろうことは想像に難くありませんでした。島外に住む保護者として出来ることが何一つなかった中で、子どもを安心して預けることが出来る信頼感こそが島前高校の最大の魅力だと感じました。いつでも子どもの事を最大限に考えてくれる大人たちがいる、送り出す保護者にとってこれ以上心強いことはありませんでした。

 

Q. 今回のキャンペーンや、財団の活動そのものに対する期待・応援コメントをお願いします。

A. 共創とは、様々な立場の人々と対話をしながら、ともに新しい価値を生み出していく考え方のことです。これは、他人を自分と同じだけ価値のある人間だと認めることで初めて成立するものあり、競争ではなく協奏することにより新たな価値を生み出していくことが出来ます。

島前高校が地域住民や学校関係者の力で運営されている以上、島外の保護者は手も口も出しづらい立場ではいましたが、このような共創の関係が築けることで私たちもこれまで以上に手も口も出しやすい環境が整っていくのだろうととても期待が高まります。

いわゆる関係人口という文脈で語られる島外のサポーターの力を、もっともっと島に還元していきたい思います。

 

Q. 今後、サポーターとして、財団とともに何を創りたいと思いますか?

A. 島前高校の魅力が島外の生徒にだけ届くものではなく、島前や島後の小中学生が行きたいと憧れるような学校になって欲しいと思っています。そのためには島内の子どもたちがなかなか活動しづらい都会での活動や就職体験のサポートなどを積極的に展開し、島本来の魅力に気づいてもらうことも必要になってくると思います。島内、島外の生徒がともに高めあい、よりよい島前高校に、ひいては海士町の未来を築いていって欲しいと願っています。

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